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糖尿病による尿量の増加とグルコバイ

2019年12月13日

糖尿病の患者会では、行事ポスターで次回の行事を宣伝していることがあります。
例えば、管理栄養士による糖尿病食に関する話を聞きながらランチをとったり、運動療法やフットケアなどの生活指導の予定を宣伝している行事ポスターもあります。
患者会は患者や糖尿病治療に関わる医療者だけではなく、糖尿病予備軍と言われて心配な人、糖尿病に興味がある人、勉強したい学生、など誰でも自由に参加することができるので、行事ポスターを見つけたら積極的に参加してみると良いでしょう。

糖尿病になると、尿量が増えることがあります。
血糖値が高くなると(500mg/dl以上)血液の浸透圧が高くなる、つまり血液の濃度が濃くなります。
濃度の濃いものを薄めようとして水分が引き込まれるので、血液中の水分量が増えて腎臓を通る水分量が増えて尿量が増えます。
これは医学用語では「高浸透圧利尿」と呼ばれるものです。

「水分は濃い方に引き込まれる」というポイントを押さえておけば、わかりやすいでしょう。
糖尿病になると水分摂取をしなくても血管の外側にある水が引き込まれるので、口渇が起きて尿量が増えます。
糖尿病では脱水症状で衰弱が起きる危険性もあるので、その場合には血糖のコントロールの前に脱水補正が行われます。

糖尿病はインシュリンの効きが悪くなるので血糖値が上昇してしまいますが、グルコバイはこの血糖値の上昇スピードを緩やかにする薬です。
体に吸収できるサイズの糖(単糖類)に分解する酵素の働きを邪魔することで、糖が腸管から吸収されるスピードを遅くします。

グルコバイを使っても結果的にはブドウ糖は取り込まれてしまいますが、急上昇を防ぐことで糖毒性を弱めることが可能です。
グルコバイは糖毒性を弱め、合併症のリスクを低下させてくれます。